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スタッフさんの『もっと書け』に病んでた私が、アドバイスを仕分けるようになった話

スタッフさんの『もっと書け』に病んでた私が、アドバイスを仕分けるようになった話スタッフさんの『もっと書け』に病んでた私が、アドバイスを仕分けるようになった話

「日記、もっと書けない?」って言われるたびに、胃がきゅってなってた時期がある。

スタッフさんは悪気なんてないんだよね。むしろ私のためを思って言ってくれてる。それがわかるから余計に断れなくて、言われるがまま本数を増やして、質が下がって、反応も下がって、また「もっと書けば?」って言われる。この無限ループで、私は一回ちゃんと病みかけた。

今日は、そこからどう抜けたかの話。結論を先に言うと、私はアドバイスを「聞く/聞かない」じゃなくて「仕分ける」ことにした。

アドバイスは全部聞くと死ぬし、全部無視しても死ぬ

病みかけてた頃の私は、もらったアドバイスを全部実行しようとしてた。スタッフさんの「本数増やして」、先輩の「写真はこう撮りな」、お客さんの「もっとこういう日記が読みたい」。全部いい人たちの、全部それっぽい話。でも全部やると、方向がバラバラだから日記がつぎはぎになるし、何より私が消える。誰かの言う通りに書いた日記って、書いてて自分でもわかるくらい、のっぺりしてるんだよね。

かといって全部無視するのも違う。自分ひとりの感覚だけでやってたら、業務報告みたいな日記を延々と量産してた頃の私に戻るだけ。実際、外からの指摘で直せたことはいくつもある。

だから、仕分け。もらったアドバイスを一回ぜんぶ受け取って、基準に通して、採用するものだけ採用する。基準はひとつだけでいい。「それは、まだ私に興味を持ってない人に届く話か?」

262の法則を知って、仕分けが楽になった

この基準のもとになったのが、262の法則ってやつ。人間関係の話でよく出てくるんだけど、ざっくり言うと、どう振る舞っても2割の人は好きでいてくれて、2割の人はどうやっても合わなくて、残りの6割はどっちでもない、っていう考え方。

これを日記に当てはめると、けっこう見え方が変わる。今すでに読んでくれてる常連さんは、上の2割。何を書いても合わない人は、下の2割。で、日記の反応を左右してるのは、実は真ん中の6割——「まだ私に興味を持ってない人たち」なんだよね。日記って、お店のページに来た人みんなの目に触れる場所だから、この6割が一番多く通りかかってる。

そう考えると、アドバイスの仕分けがすごく楽になる。たとえば、あるお客さんの「もっと〇〇の話を書いてよ」は、その人ひとりの好みかもしれない。上の2割の中の、さらに1人。その1人に日記を全部合わせたら、6割に届く間口が狭くなる。だったらその話題はオキニトークで個別にすればよくて、日記は6割に開いておく。逆に「タイトルが毎回同じで埋もれてるよ」みたいな指摘は、6割への見え方の話だから即採用。

ひとりの好みの話か、6割への届き方の話か。この仕分けだけで、聞くべき声はけっこう絞れる。

「もっと書け」も仕分けの対象にしていい

で、本題のスタッフさんの「もっと書け」。これも仕分けていい。というか、仕分けるべきだと思う。

本数を増やすこと自体は、間違いじゃないんだよね。媒体によっては更新が多いほうが目に付きやすい仕組みがあるし、6割との接触回数が増えるのは事実だと思う。だから頭ごなしに「本数なんて意味ない」とは言わない。

ただし、条件がある。本数を増やして質と自分らしさが落ちるなら、それは逆効果ってこと。中身のない投稿が並ぶと、せっかく通りかかった6割に「この子の日記、読まなくていいやつだ」って学習されちゃう。接触回数が増えるほどマイナスが積もるって、けっこう怖い話だよ。

私はスタッフさんに、反発する代わりにこう伝えた。「本数は今のままで、1本ずつの中身をちゃんとします。それで様子を見させてください」って。数字の約束はしてない。ただ、言いなりでもなく無視でもなく、自分の方針として言葉にした。これだけで、あの胃がきゅってなる感じはだいぶ消えた。アドバイスって、受け身で浴びるからしんどいんだと思う。仕分けて、自分の言葉で返した瞬間、対等な相談になる。

このループでしんどくなってた頃の話は、この記事にも書いてる。

写メ日記めんどくさい続かない人へ、私が楽になった話

昨日の正解は、今日の正解じゃない

もうひとつ、仕分けとセットで話しておきたいのが「前はうまくいってたやり方の反応が落ちてきた」問題。これで自分を責める子、ほんとに多い。私もだった。

でもこれ、たぶん自分が下手になったんじゃないんだよね。周りのレベルが上がっただけ。自分の日記が変わってなくても、周りが良くなれば相対的に埋もれる。だから反応が落ちたときに見直すべきは「私の何がダメだったか」じゃなくて「去年と同じことをしてないか」のほう。

私が今やってるのは、投稿ボタンを押す前に1回だけ、「これ、もっと良くできないかな?」って自分に聞くこと。1回だけね。何度もやると病むから。で、思いつかなければそのまま出す。思いついたら、昨日と同じ書き出しをひとつやめて、今日しか書けない一言に差し替える。それだけの小さい見直しでも、積もると日記の鮮度がぜんぜん違ってくる気がしてる。

最後に決めるのは、自分

仕分けの話をしてきたけど、一番言いたいのはここ。スタッフさんも先輩もお客さんも、アドバイスはくれるけど、責任は取ってくれない。書き続けるのも、病むのも、指名をもらうのも、全部自分。だったら、何を採用するかの最終決定権も自分が持ってていいはずだよ。

そして、仕分けた結果「今週は書く気力そのものがない」って答えが出る週もある。そういうとき、無理やり絞り出した薄い日記を並べるくらいなら、代行に何本か任せて自分は回復に専念する、って選択肢もある。私はそうやって一回立て直した。道具は道具として、静かに置いておくね。

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アドバイスに疲れてる子へ。全部聞かなくていいし、全部聞き流さなくてもいい。ひとつずつ手に取って、「これは6割に届く話かな」って眺めて、要るものだけポケットに入れる。あなたの日記の編集長は、あなただよ。